ストックフォトの低価格化は避けられない

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さぬきうどん

ストックフォトの価格は過去に比べてどんどん低価格化が進んでいます。
これは避けられない流れでしょう。
理由はいくつかあります。

素材数の飽和

写真もイラストもクリエイターがどんどんと増えて、それに伴って素材数も増え続けています。
ありふれた素材は価格が下げられ、また、定額制などの薄利多売方式が成り立つようになり、他社も追随する形で低価格化が進んでいます。
音楽サービスのように月額でダウンロードし放題のようなモデルも出てくる可能性もあるでしょう。

機材の進化と低価格化

では、なぜクリエイターが増加したかというと、カメラやパソコン、ソフトウェアなどの機材の技術進化と低価格化により、誰もが簡単に高品質な写真やイラストなどを作成できるようになったからです。

動画も今は高価格で販売できていますが、同じように低価格化が進むのは容易に想像ができます。
これからもどんどん高品質化、低価格化が進んでいくでしょう。

AI(人工知能)の進化

あらゆるところにAI(人工知能)が利用されはじめ、車の自動運転に代表されるように、今まで人間がやっていたことがどんどんと自動化されていってます。
これにより人件費が削減され、低価格でサービスが提供できるようになります。

ストックフォトでいえば、写真の審査、キーワードの入力などをAIが自動で行うようになるでしょう。
ゆくゆくは写真やイラスト自体をAIが作り出すなんてことも考えられます。

無料提供サイトの台頭

無料で写真やイラストを提供するサービスが増えてきています。
PhotoAC、イラストAC、ぱくたそ、Pixabay、いらすとや…etc
無料の素材が増え続ければ、有料の素材の優位性は下がっていくでしょう。

関連記事:無料で使えるストックフォト・イラストサイト厳選まとめ

巨大企業の参入

GoogleやAmazon、Appleといった巨大企業がストックフォトの事業に参入してくる可能性もじゅうぶんあり得ます。
彼らは自前のクラウドを持っていてユーザーの写真を大量に保管しています。ユーザー(提供者)の同意を得て無料で開放し、提供者には1DLあたり数円の報酬を支払うといったモデルなどが考えられます。
クラウドや広告、その他の事業で売上をあげているので無料で提供してもやっていけるでしょう。
そうなると既存のストックフォトサービスは淘汰されていくでしょう。

時代は変化していく

まとめると、常に時代は変化し、どんどんと状況が変わっていくということです。
そして時代の流れに逆らうことはできません。

ストックフォトに限らず、5年前に高いお金を払って使っていたものが、今やタダ同然で使えるようになったというものは少なくありません。
飛行機はLCCで台湾まで数千円、インターネットはMVNOで月数百円、音楽はYoutubeで無料など、低価格化の波はどこでも起きています。

差別化した素材を投入していけば高価格を維持できるかもしれませんが、時代の波にのまれていく可能性もじゅうぶんにあるでしょう。
常に変化に対応できるように、現在の作業もこなしつつ、少しずつ新しいことにもチャレンジしていく姿勢が大切だと思います。