ストックフォトの確定申告TIPS(主に青色申告について)

ストックフォトの確定申告(主に青色申告)について

ストックフォト・イラストで得た収益について青色申告をしたので、自分用のメモも兼ねて、参考になったWEBページやちょっとしたポイントなどをまとめておこうと思います。

主に個人事業主として青色申告をする方向けの内容になりますが、白色申告や雑所得で申告する方にも参考になるかと思います。

確定申告のやり方(仕訳の方法など)について、特に判断に迷う部分などについては税理士によっても判断が異なる場合もあったりします。
他人のやり方はあくまでも参考情報であり、不明な点は税理士や税務署に相談するなどしましょう。

この記事では青色申告すべてを網羅するわけではなく、自分が気になって調べたポイントのみをまとめています。

参考のWEBページは消えたり、リンク切れを起こしたりする可能性があるので、気になる点はコピペやキャプチャなどして保存しておくと良いでしょう。

また、毎年、改正などがあって情報が古くなる場合もあるので気をつけましょう。

発生主義の記帳方法

基本的に確定申告では、お金が振り込まれたタイミングではなく、売上が発生したタイミングで記帳をします。これを発生主義と言います。

(一部の条件では、現金主義が認められる場合もあります)

売上発生時と入金時で以下のように記帳(仕訳)します。

売上発生時の仕訳

借方 貸方
売掛金 売上高

売上金が銀行に入金された時の仕訳

借方 貸方
普通預金 売掛金

事業用口座の場合は「普通預金」ですが、プライベート口座の場合は「事業主貸」になるかと思います。

振込手数料がある場合の入金時の仕訳

借方 貸方
普通預金 売掛金
支払手数料

源泉徴収、振込手数料がある場合の入金時の仕訳

借方 貸方
普通預金 売掛金
事業主貸
支払手数料

PIXTAさんの入金がこれに当たります。
源泉徴収の仕訳について、いくつかやり方があります。
私は、源泉徴収の勘定科目を「事業主貸」、補助科目を「源泉徴収税」として処理しています。

▼参考サイト
👉 源泉徴収された所得税や還付金の仕訳方法【個人事業主向け】/税理士ドットコム

事業用口座から生活費として出金したときの仕訳

借方 貸方
事業主貸 普通預金

事業用口座から個人の生活費として現金を出金した場合、もしくは個人用口座へ振込みを行なった場合は、上記のようになります。
このとき、手数料が発生した場合は借方に「支払手数料」が追加になります。

ストックフォトの帳簿をつける頻度

青色申告では、毎日記帳しましょうというようなことが書かれているので、ストックフォトの売上も毎日記帳しなくてはならないのかとも思いましたが、月ごとの記帳で大丈夫なようです。

毎月、月末にまとめてその月の売上を記帳しましょう。

その際に、月ごとの売上データは各サイトでCSVをダウンロードしたり、画面キャプチャなどして保存しておきましょう。

▼参考ページ
👉 ストックフォト収入の帳簿をつけるタイミングについて/税理士ドットコム

※税理士ドットコムはかなり参考になるサイトなので、「検索したいキーワード + 税理士ドットコム」で検索すると、求めている答えが見つかる可能性が高いです。

PayPal(ドル建て)の記帳方法

ストックフォトでドル建てのサイト(shutterstockやiStockなど)では、PayPalで受け取ることが多いと思います。

為替レートについて

月毎のドル建ての売り上げに対して、ドル円の為替レートは何を適用すればいいのか?

月末または月中平均のTTMを用いることが多いようです。

考え方はいくつかあるようですが、決めの問題であり、一貫性が大事なようです。

私は、三菱UFJ銀行の月末TTMを使うようにしています。
TTM = (TTS+TTB)/2 です。

以下のページから得られる数値です。
👉 三菱UFJリサーチ&コンサルティング | 外国為替相場 | 1990年以降の為替相場

また、PayPal入金時や出金時、年末決算時はその日のレートを適用しています。
(その日が休日等でレートがない場合は、その前の日)

PayPal(ドル建て)の仕訳方法

ドル建ての売上があったとき、PayPalに入金されたとき、PayPalから出金したときの仕訳方法は以下のようになります。

売上発生時の仕訳

100ドルの売上があり、そのときのレートは1ドル=110円だった。

借方 貸方
売掛金 11,000 売上高 11,000

PayPal入金時の仕訳

100ドルの売掛金がPayPalに入金された。その時のレートは1ドル=115円だった。

借方 貸方
未収金 11,500 売掛金 11,000
雑収入
(補助科目:為替差益)
500

売掛金として計上しておいた11,000円はそのままにし、入金時の為替レートで再計算した金額との差分を為替差損益として計上します。

PayPal出金時の仕訳

100ドルの未収金をPayPalから事業用口座に出金した。その時に日本円で振り込まれた金額は10,500円だった。(レート:1ドル=105円)

借方 貸方
普通預金 10,500 未収金 11,500
雑費
(補助科目:為替差損)
1,000

未収金として計上してあった11,500円はそのままとし、出金時に日本円で振り込まれた金額との差分を為替差損益として計上します。

私は、為替差益があった場合は、勘定科目を「雑収入」、補助科目を「為替差益」にしています。
逆に為替差損があった場合は、勘定科目を「雑費」、補助科目を「為替差損」にしています。
(仕訳項目として他にも選択肢はあるかもしれません)

※年末決算時にドル建ての売掛金や未収金が残っている場合は、年末時のドル円レートで為替差損益を計上して調整します。

▼参考ページ
👉 やよいの白色申告での為替差損益の勘定科目/税理士ドットコム

またPayPal入金の仕訳として「未収金」としていますが、ここはいくつか解釈があるかもしれません。
私が使っているMFクラウドでは「未収金」という項目があるため、それを使っています。

▼参考ページ
👉 ストックフォト収入がドルの場合の帳簿について/税理士ドットコム

👉 ペイパル入金を受けた時とその後の仕訳方法と金額について/税理士ドットコム

👉 売上の複式簿記について(PayPal決済)/税理士ドットコム

PayPalでドル建てと円建てがある場合は、ドル建てと円建てで補助科目を分けるなり、タグを分けるなりして、別口座のように扱うと集計する際にすっきりします。

また、MotionElementsは、オンデマンドと定額制で別に入金されるため、売掛金もオンデマンドと定額制で別に記帳した方がわかりやすくなります。

クラウド会計サービスどれを選ぶ?

青色申告をする際に記帳するアプリケーションとして、クラウド会計サービスを利用する人が多いと思います。

主要なサービスは以下の3つです。

私は「マネーフォワード クラウド確定申告」を利用しているのですが、それぞれ一長一短あるようです。

値段はさておき、使いやすさで選ぶのが良いと思います。

この方の比較記事が大変参考になりました。(私は契約した後にこの記事を知りました)
👉 小規模事業者のための本気のクラウド会計比較 | 岸本ビジネスサポート株式会社

確かにMFクラウドは「売掛帳」を出力するのにどうやるのかな…と、結構調べました。

オンラインサービスは、日々アップデートされるので使いにくい部分もそのうち改善されるかもしれません。

あと、freeeは2022年2月時点で楽天銀行の自動取り込みが廃止されたとのことで、楽天銀行を利用している人には使いにくいのかなと思いました。
👉 freee会計と楽天銀行のAPI連携契約満了に伴う口座明細の自動取り込み停止のお知らせ



無料の確定申告自動化ソフト マネーフォワード クラウド確定申告

MFクラウド確定申告のTIPS

MFクラウドで売掛帳を出力する方法

MFクラウドで売掛帳を出力する方法です。

あらかじめ、ストックフォト各サイトごとに「売掛金」の補助科目に各サイトの名称を入れておきます。
「PIXTA」「AdobeStock」などです。

こうすることで、各サイトごとの売掛帳を作成することができます。

■売掛帳の出力方法
1. 会計帳簿→補助元帳
2. 勘定科目に「売掛金」を選択して検索する
3. エクスポート→PDF出力
4. 「すべての補助科目を選択する」「期中に仕訳はないが開始残高のみ登録されている勘定科目も出力する」にチェック
5. 出力する

以上です。

▼参考サイト
👉 マネーフォワードで経費帳・現金出納帳・預金出納帳・売掛帳・買掛帳を出力する方法 | GINBRA

👉 個人事業主が確定申告後に保管しておく帳簿は8つ。正式なファイリング方法を伝授 | GINBRA

さいごに

以上、ストックフォトの確定申告TIPSでした。

あくまでも私のやり方ですので、参考程度にどうぞ。