ストックフォト(写真販売サイト)各社の傾向比較

記事内に広告を含みます

ストックフォトでの写真販売を始めて1年近くになるんですが、各社の特徴・傾向が分かってきたので、比較としてまとめておきたいと思います。

もちろんその時々によって傾向は変わってきますし、私の主観も含まれていますので、ご了承ください。
また私の場合は風景写真と物撮り写真が中心です。

結論から言うと、一番のおすすめはAdobeStock(アドビストック)です。

Adobe Stock (fotolia)

Fotolia

◼︎Adobe Stock (fotolia)
審査基準 : やや厳しめ
審査期間 : 1〜7日

※現在はfotoliaのクリエイター登録は終了し、Adobe Stockからの登録のみとなっています。

世界展開しています。fotoliaでアップした写真はAdobe Stockでも販売されます。
アップロードのしやすさは普通です。
Webからだと一度に10枚までしかアップできないので、大量アップする場合はFTPを使いましょう。
タイトルとキーワードは日本語でも英語でも登録可能です。
タイトルとキーワードは申請後は修正できないです。

世界展開していて、初めからポツポツと売れます。
販売単価も海外系の中では比較的高めだと思います。
バランスの取れたサイトで、ストックフォトを始める際におすすめのサイトと言えます。

定額1枚は0.25クレジット(37.5円)
最低支払い額は50クレジット(7500円)
換金手数料は無料、Paypal口座が必要。
販売枚数100枚で最初のランクアップします。
動画は4K対応。

PIXTA

写真素材のピクスタ

◼︎PIXTA(ピクスタ)
審査基準 : そんなに厳しくない
審査期間 : 7日ぐらい

日本では一番有名なストックフォトサイト。一応世界展開もしています。
初めは10枚しかアップロードできないんですが、アップロード可能枚数を上げるためには初めの10枚が重要なようです。10枚審査通過するように渾身の10枚を最初にアップしてください。fotoliaなどアップロード無制限のサイトで試してみて、fotoliaで審査通過した写真だけPIXTAにアップするというのも有効な手立てだと思います。

審査は通りやすいですが、風景写真だと売れ始めるまでに少し我慢が必要です。人物写真だと売れやすいようです。
海外系のサイトに比べて風景写真はあまり売れない気がしますが、日本のローカルな風景は需要があるように思います。
タグ付けの際にタグ候補が出るので登録作業は楽です。
写真ごとに独占販売や定額販売オフにすることもできます。

日本のサイトなので取り組みやすいですが、人物写真を本気でやる気がないならば、他の海外サイトと併売していくのが良いと思います。

定額1枚 0.25クレジット(27円)
最低支払い額 10クレジット(1080円)
銀行振込、換金手数料 2クレジット(216円)
販売枚数が年間150枚以上でランクアップ
動画はHD(1080p)まで。

ShutterStock


◼︎shutterstock(シャッターストック)
審査基準 : やや厳しめ
審査期間 : 数時間から7日ぐらい

世界で最も有名で、利用者数も世界最大級のストックフォトサイト。
タイトルとタグ付けは英語で登録する必要があります。
写真ごとのアクセス数はわからないですが、売れた地域が世界地図に表示されて分かります。
明るめで全体にピントが合った写真が好まれる気がします。

初めからポツポツと売れて、単価は低めですが売れる数は多いので、モチベーションが上がります。
登録時にパスポートが必要ですが、審査も早いですし、よく売れるのでおすすめのサイトです。

定額1枚 0.25ドル
最低支払い額 35ドル
換金手数料は無料、Paypal口座が必要です。
販売収入500ドル以上でランクアップ。
動画 4Kまで。

iStock

istock_logo

◼︎iStock
審査 : 甘め
審査期間  : 1〜7日

タグ付けとカテゴリ分けが少々面倒くさいです。
タイトルは英語のみ、キーワードは英語でも日本語でも登録可能です。
管理画面のUIがイマイチで登録作業がかなり面倒です。
DeepMetaというツールを使えば登録は少し楽になります。
審査はあまり厳しくないんですが、プロパティリリースとモデルリリースには厳しく、人やロゴマークがすごく小さく写っていても落されます。

登録作業は面倒なんですが、パートナーサイトや定額販売でまあまあ売れるので、作業時間に余裕のある方は登録してもよいでしょう。

最低換金額100ドル、Paypal口座必要です。
非専属の場合はランクアップなし。
動画 HD(1080p)まで

PhotoLibrary

写真素材-フォトライブラリー

◼︎photolibrary(フォトライブラリー)
審査基準 : それほど厳しくないです。
審査期間 : 7〜20日(早い時もある)

日本のサイト。
アップロード可能枚数は未審査と審査中を含めて25枚までで、何らかの条件で上限が増えることもあるようです。
写真の短辺+長編が6800ピクセル以上ないと登録できないので古いコンデジとかだと難しいと思います。
写真のアップロードが1枚ずつしかできないのでアップロードは面倒です。
定額販売はなく、販売価格を自分で決めることができて、販売価格の35%が報酬になります。
売れれば稼ぎやすいのかもしれませんが、なかなか売れません。

定額なし
最低支払い額3000円
銀行振込、換金手数料なし。
年間51枚以上の販売でランクアップ。
動画は販売できません。

123rf


Stock Photos from 123RF

◼︎123RF
審査基準 : 甘め
審査期間 : 数日

世界展開しています。
以前は審査期間がすごく長かったんですが、最近は数日で終わるようになりました。
審査通過のメールは来ないです。
審査基準は甘く、たまに却下されますが、ほとんど却下されないです。
タイトルとキーワードは英語である必要があるんですが、日本語で入力すると自動的に英語に変換されるのがかなりうれしいです。shutterstockなどにも使いまわせます。
登録作業的には楽な方です。
ポツポツと売れますが、単価がかなり低いので、そんなにオススメのサイトではないです。

最低支払い額 50ドル、Paypal口座が必要。
ランクアップあり。

PhotoAC

写真素材素材【写真AC】

◼︎写真素材ダウンロードサイト【写真AC】

日本の無料ストックサイト。
登録した画像が無料でダウンロードされるサイトです。(有料会員もあり)
1ダウンロードにつき3円、モデルリリースありの人物写真は1ダウンロード最大10円の収入が入ります。
2015年10月と2016年4月、2019年4月に単価がアップした経緯があり、今後も単価がアップする可能性があるかもしれません。
注意しなければいけないのは、著作権はPhotoACに譲渡するため、PhotoACにアップロードした画像は他のストックフォトサイトでは販売できないです。
著作権を放棄してもいいという写真だけアップロードするようにしましょう。
他の有料ストックフォトサイトに登録するにはクオリティ的にちょっとイマイチかなという写真を登録するのがいいのかなと思っています。
もちろん自信作をPhotoACにだけアップするのもよいかと思います。
結構ダウンロードされて収入的にもそこそこ稼げるので、初心者にはおすすめかなと思います。

5000円から換金可能。
換金手数料は300円かかります。楽天メルマネによる銀行振込。
ランクはなし。

まとめ

以上、有名ストックフォトサイト(写真販売サイト)の比較でした。

審査基準の厳しさとしては、fotolia, shutterstock > PIXTA, photolibrary > iStock, 123RF という感じです。
売れ行きは今のところ、fotolia, shutterstock > iStock > PIXTA, photolibrary, 123RFといった感じです。
もちろん売れ行きは個人差がありますし、今後変わっていく可能性があります。

どのストックフォトサイトに登録したらいいかなと迷っている場合は、fotolia、shutterstock、PIXTAあたりから始めるのが良いでしょう。
自分の写真との相性があったりするので、2〜3社登録するのがおすすめです。
他にも情報がわかり次第、加筆・修正していこうと思います。

関連記事:ストックフォトの収入だけで生活するには?